高専→大学編入の志望校決定方法
はじめにIntroduction
このページでは高専→大学編入学での志望校の決定について説明します。
志望校の決定手順chose target
私は、志望校は次の(i)~(vi)をすべて満たす大学を選択すれば良いと考えています。
(i)やりたい研究をやっている(同程度なら科研費を調べて順位付け)
(ii)ある程度レベルが高い
(iii)高専生を多数、良く受け入れている
(iv)受験科目がうまく噛み合う
(v)受験日や確約書で問題が起こらない
(vi)大学に問題がない(立地、進学率等)
より具体的に説明していきます。
(i)やりたい研究をやっている(同程度なら科研費を調べて順位付け)
これはググればでてきますが、今後も類似の研究を続けていくのか、その研究室が今後も残るのか と言ったことを調べるために、「大学院生向けのオープンキャンパス」に参加することを強くおすすめします。
文化祭のオープンラボとかでも良いです。
また、研究費はKAKENというサイトで科研費が調べられるのでそれでランク付けすれば良いと思います。
(ii)ある程度レベルが高い
これは、マナビジョンとかで偏差値を調べるとわかります。
単に偏差値だけでなく、学部生が何科目の受験で偏差値がどの程度かを調べる必要があります。なお、編入試験の難易度は大学のレベルと中程度の相関があります。
(iii)高専生を多数、良く受け入れている
次の図は、H26における高専からの編入者数ランキング50です。高専からの編入者数が少ない大学では、単位換算に失敗したり情報が集められないリスクが高まるので、せめて第一志望はこの表から選ぶと良いと思います。
また、例えば大阪府大は単位換算の効率や研究室選択の面で高専生が不利(つまり良く受け入れていない)のに対し、京都工芸繊維大学は高専生が比較的有利になるよう受け入れています。
高専生が良く受け入れている大学を選ぶと良いと思います
(iv)受験科目がうまく噛み合う
私が考えるに、編入の志望校併願は大きく4つのグループに分かれると思います。
1.応用数学型
東大・阪大工学部・筑波大・電気通信大など
数学の出題範囲が広い大学を受験する。
2.化学・非専門型
化学を含む東工大・東北大・京大や、専門がなかったり簡単だったりの阪大基礎工・神戸・岡山(機械)を受ける。
化学の勉強をするため、倍率が低めの大学が多い傾向にあり受験科目が少ない
3.TOEIC型
筑波大・東北大・京都工芸繊維大など
TOEICは勉強資料が多いので勉強しやすく、事前に何度でも受けられる
4.専門科目型
阪大工学部・京都工芸繊維大学・その他ほとんどすべての大学
大学選択の範囲が広い
って感じだと思います。1と3を兼ねた筑波大や3と4を兼ねた京都工芸繊維大学など複合型もありますし、受験の内容的に1を本命とする人は2も受けれたりします。
(v)受験日や確約書で問題が起こらない
大学の受験日や確約書提出日は事前にわかりません。問い合わせるか先輩に聞くかでその年の分を推測しましょう
(vi)大学に問題がない(立地、進学率等)
立地
田舎より都会のほうがいい?
大阪から遠く離れててもいい?
進学率
最終学歴がそこでいい?(技科大は他大学院への進学が困難)
その他
留学したい?忙しくて大丈夫?私立?
など
これらを考えれば、だいたい第一志望が決定できるんじゃないかなと思います。勉強時間は勝手なイメージで
技科大レベル:200時間
岡山大レベル:300時間
神戸大レベル:700時間
下位旧帝大レベル:1000時間
阪大レベル:1500時間
東工大レベル:2200時間
東大・京大レベル:2500時間
くらいやれば8割受かると思います。でも受かる人は(私も含め)この3分の1くらいしか勉強していない人も居ます。
レベル面はモチベとやる気次第で志望校を決めればいいと思います
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