編入数学の対策
はじめにIntroduction
このページでは高専→大学編入学における数学の対策や参考書について説明します。特に私の受験した
・東工大
・大阪大基礎工学部
・岡山大(機械システム系学科)
・豊橋技科大
の4校を受験される方はぜひ読んでみてください!
出題範囲Exam area
私が考える限り、編入試験で主に出題される数学の範囲は以下のように分けることが出来ます。
・微分積分
・微分方程式
・ベクトル
・行列と固有値
・確率
・線型写像
・ベクトル解析
・複素数
・フーリエ解析
・ラプラス変換
ですが上記の内、例えばフーリエ解析が出題される大学は皆無と言ってよいほど少なく、逆にほとんどすべての大学で積分は出題されます。
そのため、出題範囲を自分で確かめておくことが大切です。
ステップ1step1
編入試験のために数学を勉強するための第一ステップは授業内容を思い出すことです。
私の学校では「高専の数学」シリーズを使っていましたが、応用数学の範囲に限っては別の教科書を利用していました。
高専テキストシリーズは以下のものを教科書のみ購入し、(問題は解かずに)内容を理解していくと良いと思います。
以下に乗っていない高専テキストシリーズ(確率・統計など)は不要だと思います。
また、授業で高専テキストシリーズ以外を使っている場合にはそれでも大丈夫だと思います。
<高専テキストシリーズ>
・基礎数学(高専テキストシリーズ)
ステップ2step2
ステップ2では詳細を理解し、基礎的な問題を解く能力を身につけることが必要です。
豊橋技科大・岡山大レベルの大学を受験する場合にはステップ2までをある程度やれば合格できると思います。
そのために必要な参考書はただ1冊「編入数学徹底研究」です。これは説明が非常に丁寧で問題も豊富であるため、編入試験ではかなりの力を発揮します。
よく言われる編入三種の神器の1冊です。
・編入数学徹底研究
ステップ3step3
ステップ3では応用問題を解くために必要な知識を身に着け、演習にも慣れることが要求されます。
豊橋技科大・岡山大レベルであればステップ2までで良いですが、余裕をもってステップ3までやっておけばより安心です。
ステップ3のために使うと良い参考書は2冊あり、「編入の微分積分徹底研究」と「編入の線形代数徹底研究」ですが、基本的には前者のものだけで十分で、線型写像などが出題される神戸大学や筑波大学を受験する人のみ後者を使えば良いと思います。
なお、東大・東北大志望の人に限っては級数や漸化式がよく出題されるので「編入数学入門: 講義と演習 」もおすすめです。
・編入の微分積分徹底研究
ステップ4step4
ステップ4ではひたすら問題を解き、
当日に取れるスコアを最大化するような勉強を行います。
基本的な分野には編入過去問特訓がおすすめです。また、確率が出題される大学ではステップ1~4をすべて兼ねて「細野真宏の確率が本当によくわかる本
」がおすすめです。数学が難しい大学(東大、東北大、満点を狙う場合の阪大基礎工)でなければここまでで十分だと思います。
・編入数学過去問特訓
ステップ5step5
ステップ5ではさらなる応用問題を解く演習が必要ですが、私はステップ5を行っていないので解説できません。
東大、東北大志望者や、阪大基礎工の数学を満点近く得点したい人は必要でしょう。自分で探してください。
おすすめしない参考書Dislike
よく編入数学三種の神器として「徹底研究」「過去問特訓」「徹底演習」があげられます。しかし私は徹底演習をおすすめしません。
この本は見にくく、難易度がバラバラで表現がわかりにくいです。受験勉強をかなり早い段階で始めている方には良いと思いますが、コスパ重視なら辞めたほうが無難です。
一応、他二種の神器でカバーしていない範囲も一部カバーしているので、リンクを貼っておきますが特別な理由がない限りおすすめしません。
・数学/徹底演習
関連ページlink
勉強を始める前に
志望校決定
物理の参考書
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化学の参考書
専門(制御)の参考書
参考書一言レビュー
【H31年度大学編入体験記】東京工業大学(機械系)
【H31年度大学編入体験記】大阪大学(基礎工学部-システム科学科-知能システム学コース)
【H31年度大学編入体験記】岡山大学(機械システム系学科-システム工学コース)
【H31年度大学編入体験記】豊橋技術科学大学(機械工学課程)